展示案内特別展・テーマ展 詳細

テーマ展「戦後80年 戦時下のくらし」

 今年の夏で終戦から80年を迎えます。愛媛県が開催している戦没者追悼式は、昭和12(1937)年の日中戦争以降を対象としていますが、戦没者数は45,813人に上ります。今日の平和は多くの尊い犠牲の上に築かれています。
 当館では平成20(2008)年の特別展「愛媛と戦争」以来、折に触れ戦時下の展示を開催するとともに、戦後70年を機会に出前授業「戦時下のくらし」を実施してまいりました。本展ではこれまで試行錯誤しながら体系化してきた出前授業の内容を中心に、寄贈いただいた戦時資料や聞き取り調査なども加えて戦時下のくらしを紹介します。
 戦争体験者の高齢化により、戦争の記憶や教訓をどのように継承するか、社会全体の大きな課題となっています。本展が世代を超えて戦争の悲惨さと平和の大切さを語り合う機会となれば幸いです。

展示概要

会場
愛媛県歴史文化博物館 文書展示室
会期
2025年7月12日()~8月31日(
開館時間
午前9時~17時30分(展示室への入室は17時まで)
観覧料

ご観覧には常設展観覧料が必要です。

《常設展観覧料》

大人
(高校生以上)
65歳以上 小・中学生
580円[480円] 300円[250円] 無料[無料]
※[ ]内は20名以上の団体料金
※未就学児は無料
休館日
7月14日(月)
開館日カレンダーはこちら

展示構成

  • 第1章戦時下の子どもたち

    幼児・児童・生徒の世界にも戦時色が表れました。
    ここでは絵本やおもちゃ、洋服や学校生活の資料などから戦時下における子どもたちを紹介します。
  • 第2章戦時下のくらし

    戦争の長期化、拡大化により、人々の生活は少しずつ苦しくなっていきました。
    ここでは米の配給制度、衣料の切符制度、代用品などを紹介します。
  • 第3章出征と銃後

    多くの男性たちが戦地へ赴き、女性たちは家庭や地域を守りました。
    ここでは出征する兵士の様子や国防婦人会の活動などについて紹介します。
  • 第4章愛媛の空襲

    愛媛県では松山・今治・宇和島の3都市が大きな空襲を受けました。
    ここでは空襲の被害や自らの空襲体験を語り継ぐお2人の証言を紹介します。

主な展示資料

  • キンダーブック

    (当館蔵)
  • 戦時下のおもちゃ

    (当館蔵)
  • 戦時下の双六

    (当館蔵)
  • 投下伝単

    (当館蔵)
  • 空襲後の松山市

    (加工データ当館蔵・原資料米公文書館蔵)

関連講座

2025年7月27日(

歴史講座

親子で体験! 学ぼう戦時下のくらし

【午前】
11:00~12:00(対象:小学1年生以上)
【午後】
13:30~14:30(対象:小学5年生以上)
《講師》
松井 寿(当館学芸員)、平井 誠(当館学芸員)

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